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●小春日和のおはなし(98.11.1)

 11月8日は、立冬。この日から立春までが、暦のうえでの“冬”になります。そろそろ風が冷たくなり、すっかり寒くなってきます。ところがこの時季に、ぽかぽかと暖かくておだやかな、春のような日がおとずれるときがあります。このような日を小春日和(こはるびより)といいます。
 「小春」とは旧暦の10月のことで、現在の暦では11月から12月ころになります。だから、真冬(1月・2月)や本当の春(3月・4月)には“小春日和”を使いません。

 小春日和には、地方や国によってさまざまな呼び名があります。
沖縄では、夏を思わせるほど暑さがぶり返すので小夏日和とか十月夏、あるいはナツガマといいます。また、アメリカではインディアン・サマーといいます。ある白人がインディアンに助けられ、そのインディアンの心のようにあたたかい日、という意味だそうです。ヨーロッパでは、老婦人たちの夏といいます。おばあさんのようにおだやかな気候という意味でしょう。
 日本では“春”を使うのに、アメリカやヨーロッパでは“夏”を使うのがおもしろいですね。

(中学生対象web原稿よりリトル)


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