●ハロウィン祭(99.10.31)

 10月最後の日、31日はハロウィンです。ハロウィンとは11月1日の前夜、つまり10月31日の夜に行われるキリスト教のお祭です。

 もともとは、ケルト地方(現在のアイルランドやスコットランドなど)で行われていた、サムハインという死者をまつるお祭でした。サムハインとは、死者の王であり、先祖やさまざまな霊の王のことです。
 ケルトの暦では、11月1日が新年でした。そこで、1年間の収穫を祝い、冬の始まりを迎えるにあたり、悪い霊や魔女などをおいはらうお祭をしました。ちなみに西洋では、日没から新しい一日が始まるので、現在の10月31日の夜がお祭の日になります。(同じように、クリスマスイブのイブとは、クリスマスの夕べ〔evening〕のことです。現在の12月24日夜が、当時の25日のはじまりでクリスマスの日でした)
 ケルト地方には、妖精伝説や多くの民話・神話がありました。この日も、地上の悪霊を動物にうつしかえて追い出すことができると信じられており、女性や子供たちが「お化け!」と叫んで、一晩中街の中を歩きました。この風習がキリスト教にとりこまれ、「ハロウィン」になったのです。

 ハロウィンという名前は、記念日の万聖節〔All hallow または All saint'day〕の夜〔evening〕の祭だから、〔All hallow evening〕となり、ちぢめてハロウィン〔halloween〕になったようです。

 この日、子供たちはかぼちゃでちょうちんを作り飾ります。また、夜になると怪物の変装ををして、近所の家を訪ね回るのです。そして、「Trick or treat?」と言って、「イタズラか?もてなしか? お菓子をくれないと、イタズラしちゃうぞ」という決まり文句を言って、お菓子をもらうことになっています。

(中学生対象web原稿よりリトル)


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