春先に吹く強い南風を、春一番といいますね。
なんだか、穏やかな天気を想像しますが、実はとても警戒しなくてはいけない日なのです。
この言葉の由来には諸説ありますが、1859年春に長崎県壱岐島の漁師が強風で遭難し、それから春先の強い南風を「春一」とか「春一番」とよんで警戒するようになったのが始まりだといわれています。
気象庁では1951年から正式に発表され、しだいに一般にも普及していきました。
関東から九州地方で発表され、関東地方の場合、発表のめやすは次の4点です。
1 立春から春分の期間
2 日本海に発達した低気圧がある
3 強い南寄りの風が吹く(毎秒8m以上)
4 気温が上昇する
このめやすが満たされずに、春一番が発表されない年もありました。
春一番は、まさに春到来を告げる風ですが、今でも雪崩や海難事故などの災害防止の側面もあるのです。
(怪鳥)