W杯観戦への道(後編)


 第三次販売のチケットで、カメルーン対サウジアラビア戦を無事観戦できた怪鳥とリトルは、そのあまりの雰囲気の良さに気に入り、もう一試合くらい見られないだろうか?と思ってしまったのでした。


●ウィル・コール・セールス(Will Call Sales)(2002.5〜6)

 インターネットで販売があることは、「サッカーダイジェスト誌」などでたまたま知っていたのですが、それほど数は多くないだろうと思ってました。また第三次販売でチケットが入手できたので、それほど気にはしていませんでした。

 この販売方法が話題になったのは、いわゆる開幕直後の空席問題。バイロム社がまだネット上で販売してる、という報道の頃です。
 この頃私も繋いでみましたが、アクセスが集中しているのか繋がりにくく、また繋がっても日本国内試合の販売はされてなかったと記憶しています。

 その後空席問題でFIFA・JAWOC・バイロムの話し合いが行われ(と報道され)、国内の試合は、半分が電話販売、半分がネット販売と決まった、ちょうどその頃から実際にチケットが購入できるようになりました(もしかしたら、もっと以前は購入できていたのかもしれませんが、残念ながら知りません)。もキャパを増やしたのか、サイトにもそこそこ繋がるようになりました。

 埼玉で観戦(6月6日)し、また観戦したくなった怪鳥は、このサイトでの販売の事情を知ろうとし、ネット上を検索。Yahoo掲示板上のこの話題のトピックは、非常に活発に情報が交換されていました。
 それはまるで、RPGゲームで、最終ボスキャラをやっつけるための情報を色々と探ってるようで、非常に楽しい掲示板でした(詳細は後述)。

●チケット購入手続き紹介

 知らない人が見ると、これ以降の話が全くわからなくなりそうなので、簡単に紹介しておきます。チケット購入までには、次のような手続きが必要でした。
(ほんとは画面の著作権問題とかあるかもしれませんが、説明のため引用ということで小さく掲載します)。

1.表紙画面

 まずここでクレジットカード番号を入力。この画面以降、カウンターが進み「15分以内に先へ進まないといけない」という制限があった。
 ちなみに日本語の他、英語・スペイン語・ドイツ語・韓国語が選択でき、英語からが繋がりやすいと言われた。
 クレジットカードは「VISA」と「マスターカード」だけ。

2.試合選択画面

 会場をクリックすると、そこで行われる試合を表示。ここで終了した試合には「不可」の赤いマーク、購入可能な試合には「購入可能」の緑のマークが出た。また「現在不可」のオレンジのマークは、やがて「購入可能」に変わる可能性の秘めている試合を示していた。これがいつ緑になるのかわからないため、皆、夜な夜なアクセスして確認している、という不思議な状態が続いた。

3.カテゴリー・枚数選択画面

 試合を選択すると、この画面でまずカテゴリー(1〜3)、枚数(〜6枚)を選択する。人気のある試合では、ここで「このカテゴリーには十分な枚数がありません」「システムが混み合っています」等が表示され、先へ進めない。ただ何度も繰り返すと、不思議と先へ進める場合があったため、みな制限時間の15分間。ずっとクリックし続けた。

4.使用者入力画面

 チケットを使う人の名前などを、枚数分入力する。ここでブロック・列・席が確認できた。2枚以上の場合、ブロックが離れた席になることもしばしば。
 この画面以降は、予約用に新たに10分間の時間制限が与えられた(段々ゲームみたいになってきてるでしょ!)。

5.支払い確認画面

 ここで再度クレジットカード番号や連絡先を入力し、「購入」ボタンをクリックする。普通、ここまでくれば購入できるものと考えるが、実はこの先が一番ハードルが高い。クリックしたまま反応がなく、10分を過ぎると「あなたの予約はおそらく取り消されました」等というたわけたメッセージが表示されて、全てが終わるのだった。
 ただこの場合も、「とれてるケースがあるため、念のため確認した方がよい」(Yahoo掲示板より)。

6.チケット発券画面

 プリンターからチケットが発券される画面が表示される。この画面までたどり着けると、100%チケット予約が完了したことになる。あとは、キオスクと呼ばれるチケット発券センターにクレジットカードを持参し、発券してもらう。(画面キャプチャはなし)

7.購入確認画面

 いわゆるこれが、カード使用控えとなる。


 で、仕事のスケジュールやアクセスなどの都合で、横浜の「クロアチア対エクアドル」、宮城の決勝R16(後に日本−トルコ戦)に絞って狙いを定めました。また神戸の決勝R16(ブラジル−ベルギー戦)に購入可能の緑マークが出るため、アクセスに問題はあるもののブラジルの試合が見られるなら、とリトルがよく狙ってました。

■結果その1 クロアチア対エクアドル(6月13日・横浜)

 地味なカードの割に、関東の試合のためか、購入可能な緑マークが出ることが少なかった。一度だけチケット選択画面(画面3)を通過、支払い確認画面(画面5)まで到達するも、入力に手間取り、一度「購入ボタン」を押しただけで時間切れ。

 なお、この場合でもとれてる可能性があるとの情報があり、有楽町のキオスクに電話で確認。英語のみの対応でびびりながらも「No tickets. アリガトウ」と言われた。

■結果その2 R16ブラジル対ベルギー(6月17日・神戸)

 宮城(次項)がなかなか購入可能にならず、このカードをリトルがチェック。やはり画面5まで到達し、何度か「購入ボタン」をクリックしたが時間切れ。

 前項と同様、とれているかもしれないとのことで確認。この日怪鳥は浜松町で取材の仕事があったため、帰りに東京国際フォーラムのキオスクへ直接出向き、チェックしてもらう。予想通りとれてないとのこと。しかし、日本人のスタッフ、いっぱいいるじゃん! 電話対応にも回してよ!

■結果その3 R16日本対トルコ(6月18日・宮城)

 カード決定前には何度か購入可能となったものの、「トルコ対ベルギーorロシア」というカードになる可能性もあり、敬遠気味。しかし、日本戦になるやいなやしばらく現在不可状態が続いた。

 ところが6月16日、前日の取材疲れで昼遅く目覚めた怪鳥が、起きて最初のチェック!で緑が表示。最初は制限の15分が過ぎてしまったが、2度目の緑で、無事チケット選択画面(画面3)を通過。この時は英語サイトだったため、入力も手早く済み(日本語だと、英語・日本語両方の表記を入力する必要があった)、画面5で購入ボタンをクリック、すると今度は反応がある。一度エラーメッセージが表示されたが、2度目のクリックの後、すぐに画面6に到達!

ということで、意外にも「日本対トルコ戦」がとれてしまったのでした!

 そこからが大変。期日が迫っているため、締め切り間際の仕事を片づけつつ、チケット発券、宿泊の予約(18日は仙台泊、これがなかなか空室がない)、新幹線予約(臨時便以外はすでに満席)と慌てて手続きを済ませたのでした。


●東京国際フォーラムのキオスク(チケットセンター)
左側から入場してきて、白いボックスのような機械にカードを差し込むと情報が表示され、そこからチケットが発券される。

 
●日本−トルコ戦のチケット
英語サイトから予約したなので名前が英語表記です(右の拡大参照)。
ちなみにカテゴリー1は1枚$225(27,000円くらい)でしたが、まー、日本初の決勝トーナメントの試合なので、安いものでしょう。

 ちなみこの後、準決勝(埼玉)、決勝(横浜)とトライしましたが、価格の高さでカテゴリー3のみチャレンジだったり、法事で家を空けていたりしまして、予定通りのテレビ観戦となりました。


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