●「諏訪の新春」のおはなし(97.1.5)

 リトルが結婚するまで暮らしていた長野県諏訪市は、県の中央部に位置し諏訪湖を中心とした盆地です。「高冷地の盆地」特有の厳寒と、昼夜の温度差の激しさは、この時期の諏訪を語るに欠かせない自然です。
 生活するには大変なこともありますが、諏訪湖の御神渡りや美しい山並など大好きな風景です。

 今年のお正月も、晴れた空に雪を冠して輝く北アルプスや中央アルプス、八ケ岳・蓼科山が美しい姿を見せてくれました。諏訪湖には多くの白鳥が飛来し、優雅に湖面をただよっていました。

 正月と言えば、諏訪を離れて暮して初めて知った「風習のちがい」がいろいろあります。
 たとえば、玄関に飾る「しめ飾り」は微妙に形が違います。諏訪の場合は写真のように、編んだ縄が横に入ります。東京のものには、それがないようです。
 また、府中では氏神である大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)の伝説により、松飾りをしないのが正式なようです。
 諏訪の原家では大晦日に「サケの粕汁」を、元旦におせち料理、2日に「とろろご飯」を食べることが習わしでした。サケの粕汁は、長野県伊那谷地方でよく食べられているようです。

 あなたの地方では、どんな年末年始を送りましたか?



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