怪鳥とリトルのフィンランド旅行記

イナリ湖上のオーロラ鑑賞

〜第七日目 2002年1月22日〜



 今日はコタ仲間の何人かが帰国する日で、午前中にバスが来るからお見送りしようかナーと思っていたのですが、さすがに疲れがたまって起きられなかった。

 正午にようやく起きて昼食を食べようと外に出ると、ちょうど頭上を飛行機が飛んでいきました。「あー、あれにみんなが乗ってるんだな〜」と思って手を振ると、私たちだけ取り残されたようでちょっと寂しい気持ちになりました。

 画像は薄雲の向こうを飛ぶ飛行機。わかります?



 昼食のあと二人でソリ遊びに出かけました。前回もやったんだけど、いい大人がこんなにソリではしゃげるのもフィンランドならでは!? さらさらのパウダースノーが気持ちよくて、ほかに誰もいないし汗をかくまで遊びました。

 

 ソリ場の近くにコタがあり昼間の風景を撮影。今年は雪が普通で、ドアも問題なく開きます(左)。
 前回(右)の大雪ではコタが埋まってました。これはまだ降り始めの頃の写真なのですが、それでもこの差!



 この日はやや雲があったので、天気の良いところまで移動するオプショナルツアーの「オーロラハンティング」に参加しました。2年前にはなかったオプショナルで(あったらきっと利用していたことでしょう)、21時出発で約3時間、天気のよさそうな場所へ移動しながら観測します。最少人数は4名でしたが、やはり同じ考えだった札幌のご夫婦が参加して無事決行となりました。
 この日は北の方が天気予報が良く、とりあえず北上。途中でオーロラが現れると車を止めて、いったん観測となりました。

 画像は21:30頃のオーロラ。雲がありますが、期待を持たせる感じですね。



 さらに北上し、結局イナリ湖へやってきました。この湖は昔から多くのサーメ人が住んでいて個人的にとても来たかった場所なのでラッキー! しかしもなんと車は湖の上、つまり氷上を走って見通しのいいところまで来たのです。見たかったイナリ湖の“上”にいるなんて最高。しばらくここでオーロラの出現を待つと、かすかですが現れてくれました。本当にうれしいなー。

 雪をかきわけて、湖面の氷を出してみました。



 湖面に乗り入れた車。
 この日は月明かりがあるので、地上もはっきり写っています。

 オーロラはあまり活発にはなりませんでしたが、雲・湖・オーロラと神秘的な雰囲気を堪能。また、遠くの車のヘッドライトに立つ「光柱現象」がとても印象的でした。
 24時にはホテルへ戻るツアーなので時間になったらおしまい。イナリ湖では約1時間ほど滞在し、サーリセルカへ戻りました。良い場所に来られましたし、なかなか満足のツアーでした。



 サーリセルカはまだ曇ったままだったので、ホテルに設置されたオーロラルームを見学しました。黒い幕で覆われた部屋からガラス越しにオーロラを見られるという場所です。
 視界も狭く、照明がガラスに反射してあまり環境はよくないのですが、明るいものが現れれば暖かいホテルにいながらに観測できそうです。部屋の壁にはオーロラ写真が展示してありましたが、緑色のものが多かったです。



 その後1時半ころ雲の中に淡い緑色の光芒を発見したので、2時からコタへ移動して待機しました。札幌夫婦さんもいて4人でおしゃべりなどしましたが、見慣れた面々が帰国してしまいちょっと寂しい感じでした。
 3時過ぎにカーテン状のオーロラが現れたので観察。4時に観測を終了し満足して帰宿しました。


六日目へ  八日目へ
もくじにもどる