怪鳥とリトルのフィンランド旅行記

走る!犬ぞり

〜第六日目 2002年1月21日〜


 この日のオプショナルは犬ぞりサファリ。天気も良かったせいか、思っていたより楽しんでしまいました。途中太陽が出てきて、木々の上の方からオレンジ色に染まっていく光景は、なかなか絶景でした。


 
前回(2000年3月1日)はトナカイそりに乗ったので、今回は犬ぞりに乗ろ〜!と出かけました。7頭の犬たちがソリを引き、私と怪鳥さんで乗り手と運転手を交代で行います。

 林の中を駆けるときはちょっとしたアップダウンやカーブがあって、運転手はソリがひっくり返らないようにバランス移動をします。野原を駆けているときは地平線を低い太陽が移動していき、ぐるりとピンクに染まる空がとても美しかった!

 ちなみに犬ぞりはスノーモービルが先導します。画像正面やや右上には月も見えてるのですが、わかるでしょうか。



 もちろん犬たちは人なつこくてかわいいヤツでした。
 ということでじゃれ合うリトルと犬の図。

 

 途中小屋でコーヒーブレイクがあります。休憩中、犬はまん丸になって休んでいました。



 犬トレーナーの女性と記念撮影。

 昼に村へ戻るとき、コタ仲間の男性2人(阪神電車の運転手&車掌)と出会いました。彼らは午前中穴釣りに出かけたそうだが、まったく釣れずさらに気温も低くて疲れきっていました。それもそのはず、この日は昼でも−20度という極寒日。昨夜の写真を出すためにホテルとショッピングセンターを往復してる間にも、現地の人から「今日は寒いねー」と言われるほどでした。こんな日はスキー場が閉鎖になるそうです。それは寒すぎて危険だから…納得(^^;
 同じホテルに泊まっているコタ仲間の女性(童話作家のライター姉さん)が明日帰国するのでオーロラの写真を見ながらいっしょに夕食をたべました。彼女とは初日にヘルシンキのバンパー空港で出会ってから、本当に長い間親しくさせてもらい楽しかったです。

 食後、まめにホテルから様子をみながら観測準備をして、コタ(観測小屋)に21時半ころ行きました。いつも最初にコタに来ていたオーロラ奉行が、今夜から別の村のイグルーホテルに移動したので私たちが一番目でした。そのうちに札幌の夫婦がやってきていっしょに薪ストーブに火をつけたり明かりを灯したりしました。



 キャンドルが足りなかったのでホテルでもらうために外へ出ると、なんとオーロラが出現していました(小屋には窓がないので、表に出ないと空が見えないのでした)。 しかも、どんどん大きくなってなんと天頂でコロナ状になってブレイクアップするではないですか。あまりの速さにカメラをとりにコタへ戻ることもできないほどで、「これは見るしかない!」と4人でパニックになりながら眺めていました。21時55分から22時10分ころまでというアッという間のことでした。

 怪鳥は、一体どんな現れ方をしたんだろうと不思議に思いつつ、慌てて撮影準備。動き回っている姿を少しだけビデオに収めることができました。画像はこのときのビデオ画像からキャプチャしたもの。

 その後はモヤモヤとした薄いオーロラが広がっているだけで、気温も低いのでコタへ避難。この日の異常な寒さは、カメラも凍り付いて動かなくなるほどでした。夜半にライター姉さんがやってきました。彼女は最終夜だったのでオーロラハンティングツアーに出かけ、その先でさきほどのブレイクアップを見たそうです。彼女は今回のツアーでたくさんのオーロラを見てとても満足し、早々にホテルで戻りました。

 そして、深夜2時過ぎに阪神電車の二人組がやってきました。彼らはなんと、昼の穴釣りで疲れて温泉に入った後、今までずっと寝ていたとのこと。彼らも最終夜だというのに、先ほどのブレイクアップも見ずになんともったいない。札幌夫婦とオーロラの様子をはなすと彼らはとても残念がって、「どうしてもオーロラ見る」とねばりだしました。
 結局、4時ころにモヤモヤとした薄いものが現れ、写真を撮ると彼らも満足して本日は終了。ホテルへ戻ると部屋ノブに、ライター姉さんから差し入れのカップ麺がかけてありました。ありがとう。

 写真はこの頃、北の空に出たぼわーっとした淡いオーロラ。まん中右側の明るい星がベガで、やや左側がデネブです。


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