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北極圏とサンタクロース村〜第二日目 2002年1月17日〜 |
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フィンランドでの本格的な観光1日目。基本ツアーではロバニエミ1泊なのですが、それではサンタクロース村に行ってあとは移動時間にとられてしまいこの町の様子が分からないので、今回の旅ではあえてもう1泊延泊し、2泊3日の滞在にしました。
ということで、この日はロバニエミで自由行動。まずは徒歩で、アルクティウムという北極圏博物館へ向かいました。フィンランドや北欧に限らず、広く北極圏で生活する人たちの解説が主です。
アルクティウムのオーロラフィルムがとてもよくできていて、安易なプラネタリムのオーロラ番組なんかよりわかりやすいように思いました。オーロラの動き方(成長)が一晩のうちにもだんだん変化し、いろいろなタイプの出現の仕方をすることがよくわかります。オーロラの科学的なことよりも、その現れ方についてうまくまとまっていました。
画像は、よくガイドブックに載ってるガラスの屋根。でも雪の中で人も少なく、ちょっと寒々としていました。この両側に展示室があります。それぞれ、北極圏の文化・動物・サーメの文化・ロバニエミの歴史など分かれていて、どれも興味深かったです。
この後、明日も行くことになるサンタクロース村にタクシーで移動しました。なにぶんツアーの時間だと、私たちのペースでは全部見ることができるかわからないので(^^;。
実は、サンタクロース村は広い敷地じゃないので、それほど期待していなかったのですが、北極圏の境界線上にあることを知って、がぜん興味を持った怪鳥とリトルなのでした。
画像は、サンタクロース村の入口にある北極圏を示す看板とオブジェ。
サンタクロースオフィスのとんがり屋根から伸びる電飾のラインは、ここができた1950年代の当時、北極圏の境界線上だった位置なのだそうです。ということで記念撮影をしてみました。地上にも線に沿って街灯があります(左)。
夜になると右側のように輝いて、よくわかるようになります。この電飾は昨晩、飛行機の窓からも見えて「何だろう?」と思っていたのでした。
ちなみにここロバニエミは、第二次世界大戦中占領したドイツ軍によって、完全に焼き払われた町だそうです。
1950年にルーズベルト元大統領の夫人がここを訪れたとき、いまだに復興していない町を見て、この北極圏の入口にサンタクロースオフィスを設けることを提案。そうすれば世界中から郵便物が送られてくるので、その古切手を使うことで復興資金にあてる、とのことだったそうです。
地球の自転軸の傾きが変化するので、現在の北極圏はこの場所よりも少し北側からになるのですが、そんな歴史的背景のある場所なのでした。
ここがサンタクロースオフィスへの入口。オフィスの中は写真撮影禁止でした。
サンタクロースは身長2mもある大男。でもとってもゆかいな人で、またすいていたこともあって、ずいぶんと楽しんでしまいました。
画像は向こうで有料にて撮影した写真です。デジカメで撮影して、すぐプリントアウトしてくれます。こういった売り上げでこのオフィスが成り立っているので、売り上げに協力してあげましょう。
ちなみに日本人だというと、「オハー」とかしてくれました(誰が教えるんだろう)。あと相撲の話とか詳しかったです。
夕方になったのでバスで街まで戻りましたが、午後3時にはすっかり暗くなり窓の外は真っ暗。空は一面の曇りで、かすかに遠くの地平線が緑に輝き「あれはオーロラ?」と怪鳥さんと話しました。結局「地上の灯りが反射してるかな?」ということであきらめましたが、本当はどうだったのかな?
画像はロバニエミの駅です。駅舎はとっても素朴でした。
ちなみにヘルシンキから直通の急行が出てるんですよね。
駅からは教会を目指して、雪の中を歩いてみました。途中にはこのような碑がたくさん建っていたのですが、戦没者公園の慰霊碑だったようです。雪に埋もれながら、いくつかまわってみました。
雪の中の教会。
この教会のそばにある雪の教会を目指して、土地勘のない雪の中(^^;歩いてきたのでした。
雪の教会の中の様子。とてもロマンティックでした。
ホテルへ歩いて帰る途中、賑やかな子どもの声が聞こえたのでのぞいてみると、アイスホッケー場で小学生の女の子が3人で回転式のソリで遊んでいました。そっと遠くからビデオに撮ろうかと思っていたらすっかりばれてしまったので、こちらから近づいてソリを押して一緒に遊びました。
そのまま立ち去ろうとしたら今度は女の子達がはにかみながらやってきて英語で話しかけてくれたので、しばらくお話をしました。といってもお互いに簡単な会話しかできなかったのですが、とても楽しい思い出になりました。フィンランドでは小学生から英語教育があるそうです。
この後ホテルに戻りましたが、空は相変わらず雪模様。深夜に一度雲が薄くなったので、様子を見に外へ出てみましたが、星が一つ二つ見える程度で、オーロラにはまだ巡り会えないのでした。