W杯観戦への道(前編)


 「自国開催のワールドカップなんて、もう一生見られない!」という思いを胸に、ぜひ参加(観戦)しようと思い立った怪鳥とリトルの勝手な記録です。


●第一次販売(2001.2〜3)

 申し込み殺到が予想される一次販売。しかし、郵便局とオフィシャルショップで配布された郵送用の応募用紙(ガイドブック)が、あっという間に無くなったらしい。なんかYahooオークションで取り引きされる程だったとか。「もっと用意しろよー」

 で、我が家ではどうしたかというと、「インターネットでも応募できるから」という甘い言葉にとタカをくくっていたわけでした。しかしこのサイトがなかなか始まらない。で、延期に次ぐ延期。結局開始されたと思ったら、激混みで全然繋がらず。
 思えば、ここで既にチケット販売に対する甘さが見えていたと思うわけでして、チケット問題は始まっていたと思われるのでした。

 結局、郵送応募用の用紙がその後増刷され、その再配布当日、9時過ぎに武蔵府中郵便局へ。しかしそこには既に並んでいる人がいたりして、すぐにさばけてしまったらしい。「もっと余裕持って刷れよー!」
 ま、とりあえずは無事入手できて、郵送で応募しました。

■結果

 抽選に弱い怪鳥は、リトルと共に当然のようにはずれました。W杯観戦への道は遠し!


●開催地枠販売(2001.2〜3)

 府中市に住んでいる怪鳥とリトルは、当然、この権利は得られませんでした。ということで、横浜に住んでるリトルのお姉さんに頼み、申し込みをお願いしました。もしかしたら名義変更ができるようになるかもしれないし、もし本当にチェックされても、姉達に見てもらえばいいし。というわけで。

■結果

 もしかしたら、これ一次販売よりも競争率高かったんじゃないかなぁと思うのですが、やっぱりはずれました。
 見られるのか?W杯!


●サポーター枠販売(2001.3〜8)

 今回割り当てられた不思議な販売枠がこれ。2001年のJリーグ公式戦などに観戦した人に割り当てられるというもの。前年からFC東京サポーターの怪鳥とリトルは、一応この権利があるため、試合に通うたびにせっせと半券の裏に住所・電話・名前など記入したのでした。

 何が不思議かというと、各チーム毎にチケット枚数が割り当てられ、割り当ては半分が過去の観客実績数、半分が2001年の観客実績数に合わせて配分されるということ。2000年にJ1入りしたばかりのFC東京は、過去の実績数が異常に低いのは言うまでもありません。さらに2001年は東京スタジアムも完成し、観客数は大幅増加。割り当てが少ないのに競争率激化は必死。
 かといって他のチームの試合見るわけにもいかないし・・・(きっと、過去の実績「多」・この年の実績「少」のヴェルディとかものすげー確率高かったんだろうなぁ)。

■結果

 当然のごとく撃沈。まだまだ遠し!W杯!


●第二次販売(2001.11〜12)

 予定通りの二次販売。なんやかんやで販売しなかった・できなかった分を、組み合わせがわかった後にちょっと高く販売する、というものらしい(よく考えると、ここまでは日本・韓国・フランス3国の一次リーグ以外は、どのチームかわからないで申し込んでることになるんだよねー)。

 で、これには電話で事前登録し、その後に電話申し込みをする、という方法がとられました。具体的には、申し込み番号の下2桁で一次優先、二次優先を割り当て、それぞれ販売日を設けて販売し、それでも余ったら、これに漏れた人にも販売するというもの。なんか企画倒れっぽいにおいが・・・。

 で、やっぱり優先番号にははずれました。「あ〜あ」と思っていたら、意外にも優先販売数日間が過ぎても売れ残っているとの報道。「??」と思いながらも、連絡された電話番号に朝から夕方までかけまくり。 しかし、電話は全く通じませんでした。しかしその晩「まだ売れ残ってるから翌日も販売」との報。「???」

 ・・・つまり、最初っから売り切る能力のある回線数・取り次ぎ人員は用意してなかったというわけですね。優先番号による販売で売れ残ったのも、きっとこのひどい体制のせいだったのでしょう。こんなひどい状態で、いたずらに時間を費した人達の怒り沸騰。

■結果

 結局3日間、朝から夕方まで、機会ある毎にリトルと電話をかけまくったのですが、つながらないままに完売になりました。一次優先の人は6日間、かけまくったんでしょうねぇ。「信じられな〜い」
 ちなみにこのこと、朝日新聞の「声」欄に投稿しました。あまりに多かったのか、同じような意見の人の投書がしっかり掲載されてました。JAWOCひどすぎ!


●第三次販売(2002.3〜4)

 いよいよ本番が目前に迫った3月、第三次販売が始まりました。海外の売れ残り分などをJAWOCがまとめ、国内に販売するというものだったらしいです。
 前回の二次販売で反省したのが、今回は「電話申し込み→抽選」という方法がとられました。先の抽選が見えているせいか、申し込み電話も簡単に繋がりました。

 で、リトルと相談した結果、ここで当たらないとW杯観戦はできない、と判断し、あえて競争率が高そうな試合は見送り、とりあえず関東で見られそうなカードを選んで2試合分を応募したのでした。

 困ったのはこの当選の確認が、応募した電話からしかできないこと。実はこの頃、リトルのお父さんの具合が悪く、実家の諏訪と府中を往復していたのでした。で、どうしてもこの確認の日に諏訪にいなければいけなかったため、電話で府中にいる父をリモートコントロールし、確認してもらったのでした(今思えば、携帯で申し込んでおけば良かったのかも・・・)。

■結果(予備抽選)

 で、ついに仮当選となりました! ただこれはあくまで予備抽選で、本抽選は、海外枠の残りを確認してから・・・とのこと。でも「金は振り込みなさい」という横暴。うーん、なんか不条理。

 当たったカードは「カメルーン対サウジアラビア(埼玉)」と「クロアチア対エクアドル(横浜)」でした。しかーし、ここで問題発生。埼玉はカテゴリー3(一番安い席)だったのですが、横浜のチケットはカテゴリー1(一番高い席)になってしまっていたのです。2人でなんと¥34,000なり(埼玉は4人で\28,000)。

 「これは・・・」「しかし埼玉がはずれるかも・・・」「でもクロアチアも評判悪いし・・・」「むむむ・・・」と悩んだ末、埼玉だけ振り込み、申し込んだのでした。うーん、大丈夫だろうか!?

■結果(本抽選)

 この結果は通知より一足早く、JAWOCのページに発表されました。その結果、ついに「当選!」これでW杯観戦がようやく決まったのでした。

 その後「当選通知」が届き、一安心・・・と思っていたら、チケット発送が遅れるとの大報道。やきもきする中、ようやく開幕2日前、4枚のチケットが届きました。

 
↑これがチケットです。思っていたより安っぽい作りでした。
 名前が入ってるといっても、ページプリンターだろうしねー。

 というわけで、怪鳥、リトル、怪鳥父、怪鳥母の4名は、6月6日、埼玉スタジアムへと向かったのでした。
 申し込んだ当初は、こんなにカメルーンが話題になるとは思ってなかったし、一応サウジは調布がキャンプ地だし、ということで、そこそこ満足のカードとなったのでした。


W杯観戦への道(後編)に続く