●中学生対象webに掲載した記事「サッカーの始め物語」(98.6.10)

 日本代表チームが初めて出場するワールドカップサッカーが、6月10日からフランスで始まり、おととい(14日)に予選リーグ第1試合日本vsアルゼンチン戦が行われました。優勝候補の一つであるアルゼンチン相手に、日本代表チームも健闘しましたが、残念ながら0−1で負けてしまいました。
 この後は、20日に予選リーグ第2試合日本vsクロアチア戦、26日に予選リーグ最終戦日本vsジャマイカ戦が行われます。
 まずは、ゴールを決めて得点をあげてほしいですね。そしてクロアチア戦やジャマイカ戦では勝利をおさめることができるよう、みんなで応援しましょう!
 決勝トーナメントへは、予選A組からH組までの各上位2チーム合計16チームが進み、7月12日の決勝戦で優勝チームが決まります。ぜひ、日本代表チームに決勝トーナメントへ進んでほしいです。

 そんなサッカーの起源は、イギリスといわれています。
 8世紀ころのイギリスでは、戦争で相手国の将軍の首を取ると、勝利の声とともに切り取った首をけって、勝利をたたえたといいます。これがボールをけるゲームになり、1848年ケンブリッジ大学で「フットボール」として、競技ルールが制定されました。
 ところが、イタリア人は「8世紀以前にすでに自国でボールをけるゲームがあった」と反論しています。でも、現在はイギリス説が有力視されています。

 では、「サッカー」という言葉はどうやってできたのでしょうか。
 もともと「Association football(アソシエーション=協会 フットボール)」と言っていったものの、Association部分の「A」と「iation」を取り、「cer」をつけるという変化をへて、最終的に「soccer=サッカー」という言葉になったようです。
 ちなみに、「Union football(ユニオン=連合 フットボール)」という言葉もあり、こちらはラグビーのことです。

 はえある第1回ワールドカップは、1930年にウルグアイで行われました。以来、4年に1度開催され、今年が第16回目です(1942年・1946は中止)。そして、次回2002年は日本と韓国での開催が決定しています。
 これは史上初めてのワールドカップ共催であり、試合運営でもさまざまな問題をクリアーしなくてはいけないでしょう。なにより長い歴史の中で、日本にとって韓国は“近くて遠い国”でした。また、日本サッカーにとっても“強くて高い壁”です。
 これからは、お互いの理解と協力で、ワールドカップという国際的な大会を成功させてほしいです。


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