●中学生対象webに掲載した記事「昭和から平成になった日」(99.1.7)

 今年は平成11年ですね。みなさんは10年前の平成元年1月8日を覚えていますか?
 まだ小学生にもならない昔のことですから覚えていなくても当然ですが、この日は昭和から平成に変わった日です。
 10年前の今日、昭和64年1月7日に昭和天皇が病気で亡くなりました。これにより年号が「昭和」から「平成」に改まることになりました。(つまり昭和64年は7日間だけで、逆に平成元年に1月1日〜7日はありません)

 ところで、年号っていつからあるものでしょうか?
 これはもう学校で習った人もいるかもしれませんが、歴史の教科書に登場する「大化改新」(645年)の「大化」が日本で最初に使われた年号です。
 年号は、もともと中国で使われていたものです。皇帝が時をも支配するという思想から、漢の武帝(ぶてい)のときに使われ始めました。紀元前140年のことです。
 これに習い日本では、「大化」から現在の「平成」まで、多くの年号が使われてきました。現在は法律で「皇位の継承があった場合に限り改める」と決められており、明治以降は一世一元になっていますが、江戸時代までは災いを防ぐためなどいろいろな理由でしばしば変わりました。ですから、一人の天皇の時代にいくつもの年号が存在します。

 年号は私たち日本人にとって、その時代をイメージしやすいという利点がありますが、外国人にはいつのことかわかりにくいというデメリットもあります。また、年号が変わると年の計算がしにくいということもあります。(例えば、大正10年が今から何年前か計算するのは大変ですね)
 そこで、外国でも通じやすい西暦を用いる場合が増えてきています。あなたは、自分の誕生日を西暦でいえますか? 覚えておくと将来、外国を旅行するときに便利ですよ。(パスポートや出入国カードなどに、生年月日を記入する必要があります)

(リトル)


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