●亀戸は天神様と人情のまち(97.3.18)

 リトルが毎月担当している、アパート・マンション情報『minimini』のタウンガイドの取材で東京都江東区の亀戸に行ったときのおはなし。

 亀戸天神(かめいどてんじん)は、ウメとフジの木がいっぱい!
 今の時期はウメの花が散ってしまって、フジ棚の手入れをする人が忙しそうでした。4月下旬の「ふじ祭」の時には、大勢の人出でにぎわうそうです。池に映ったムラサキの房を想像するだけでもワクワクします。
 池にかかる橋は、高くて丸い たいこ橋。
 橋の上からはフジ棚が見おろせ(見上げるんじゃないですよ)、その向こうに天神様の社が見えます。咲いていたら、きっと紫の雲の上に社が建っているように見えることでしょう。
 手水場で手と口を清めて、いよいよお参り。
 この時期は、受験祈願の絵馬がたくさんかかっています。「○○大学付属中学に入れますように」という幼いけれどしっかりした字。「○○大学 △△大学 ××大学 合格祈願」とたくさん書き連ねたもの。実にさまざまです。 みんな叶っているといいね。

 亀戸の商店は、今までにも雑誌やTVの取材をうけた店がたくさんあります。しかしどの店もとても親切で、忙しいのに私の取材に応じてくれました。
 さらに「食べてごらん」と試食を出してくれます。取材費が出るので支払いをしようとしても受け取ってくれません。みなさん、ありがとうございます。ごちそうさまでした。

 「くず餅」の甘さがおいしくて、奥様が親切な〈船橋屋〉さん。
 おみやげに「酒まんじゅう」をくださった〈天満屋〉さん。
 「餃子」を作りながら、ご一家で話を聞かせてくださった〈香取飯店〉さん。
 どの店もとっても気に入りました。

 亀戸には亀戸天神以外に「香取神社」があります。近い場所なので両方たずねるとおもしろいでしょう。
 香取神社の参道はちょっと素敵です。両側に桜の木がならび、そのひとつひとつに種類を書いた札が付けられています。あともう少ししたら、たくさんの種類の桜がこの神社を彩ることでしょう。
 桜のちがいを見るのも、おもしろそうですね。あなたは何種類の桜を知っていますか?

 私がふれた亀戸は、神社と老舗の街でした。話をした誰もが親切で、とても好きになりました。
 東京には素敵な場所がいろいろあります。渋谷や新宿だけでない東京を、もっともっと歩きたいですね。



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