リトルと怪鳥のエジプト旅行記・古代エジプトと天文

【ギザのシリウス】


 私たちが宿泊したのはギザ、アスワン、ルクソール、カイロの4カ所、合計6泊。それぞれの土地で夜空を見上げたが、基本的にどこも観光地だから街灯り多く“諏訪の夜空”くらいの見え具合だった。

そんななか、まずギザで「シリウス」を発見! シリウスは古代エジプトにおいて、特別視された星である。シリウスが日の出直前に東の空に昇り始めたら、ナイルが増水し氾濫し始める。この日がエジプト歴の元旦でもあったという。


 ちなみに、右のパピルスは怪鳥さんが買ったもの。
 とても鮮やかなきれいだが、この絵は「古代エジプトの暦」を表しているという。具体的にどのように見るかわからないが、外側の円に12人の女神が描かれている。

 最初に一年を365日としたのは、古代エジプト人だったという。まず、一年を3つの季節(洪水季・播種季・暑熱季)に分けて、それぞれが4つの月で成り立っている。これで、12ヶ月ができあがる。ひと月は、10日ずつ3回(3週間)で30日。このままだと360日になるので、一年の終わりに5日間の閏日を加えて365日にしたそうだ。

 また、一日を24時間に決めたのもエジプト人だったそうだ。


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