リトルと怪鳥のエジプト旅行記・古代エジプトと天文

リトルと怪鳥のエジプト旅行記

古代エジプトと天文

〜by リトル〜

 この内容は、FAS府中天文同好会の会誌「むぎ星」116号に掲載された内容を、Web用にアレンジしたものです。


【そうだ! エジプトに行こう】

 私にとって「いつか行って見たいもの」はいろいろあった。なかでも天文に関わるようになってからは「皆既日食ってヤツは(専用のツアーがあって)お金を出せば見られるんだ〜」とか、「オーロラは北極圏で運が良いと(晴れて出現すれば)見られるんだ〜」とか、それぞれ具体的な挑戦方法がわかったらそれにチャレンジして敗退したり(涙)雪辱したり(笑顔)した。

 そんな経験をしながらも、ずっと昔から憧れ続けていたのが“エジプト”だった。ピラミッドやスフィンクスはもちろん、オシリス神が登場する『死者の書』が描かれたパピルス、ナイル川に沈まないように移動されたアブ・シンベル神殿、王家の谷とツタンカーメンの黄金マスク……。とにかく、5000年という遙かなる歴史そのものに尊敬と憧憬を抱き続けていた。

 しかし、1998年のテロ事件で治安が悪化してからは、この夢をしばし眠らせ(あきらめ)ていた。それから6年、知らぬ間にエジプト旅行が安価になっていた(成田からカイロへの直行便ができた)2004年、電車の中吊りでふと見たエジプト旅行の広告でリトルは眠らせていた夢を急に揺り起こされ、怪鳥に宣言するのであった。

「そうだ! エジプトに行こう」

 エジプト旅行はかなり充実していて(というか、行きたい所をすべて詰め込んだ)、たまたま同行したメンバーたちも個性的で、お互いにエジプトへの好奇心を語り合いとても満足した旅だった。帰国後もいろんな人に(迷惑がられてもささやかなお土産と引き替えに)エジプト写真を見せつけ、エジプト話を(勝手に)語った。

 そんなたくさんの体験の中から、天文に関係することにしぼって紹介します。(そうしないと、観光旅行記になるから)

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