サーリセルカ滞在2日目。この日は18時前から淡いオーロラが出てるとの情報。長丁場に備えて夕食をしっかりとり、20時からの観測に備えました。
20時頃、いよいよ観測に出ようとホテルの廊下を歩いてると「今、出てる、大きいの」という声が。18時頃から淡いオーロラが出ていたと聞いていたこの日、ついにオーロラに出会えるかとワクワクしながら外に。すると、そこには、ホテル前の明るい空にもかかわらず、夜空に3本の大きな筋が横たわっていました。
観測場所からは、西側にはナトリウムランプでライトアップされた教会方向に辺り、またクロスカントリーコースの照明もあって、写真には向いていなかったのですが、オーロラは活発に動いていました。
ちょっと変わった雰囲気の写真は、再び北東側を撮影したもの。明るく動いていたのですが、赤い色もたまたまきれいに写り、まるで炎のような格好になりました。
オーロラはやや北側へと移動し、明るいカーテンがひらめいている形になりました。オーロラ全体が天頂へ向かってすーっと伸びているのがわかります。
この写真は見る人が見るとわかるんじゃないかな、と思うんですが、ブレイクアップ最中に天頂方向に向けて、やや長めの露出をかけたものです。
こちらは逆にやや短めの露出にしたもの。明るくうねった姿が捉えられてます。
ブレイクアップも最盛期を過ぎると、活発な部分は北東の空へと移っていきました。15分くらい続いたんでしょうかねー。結構、短いものです。
実はこの後0時10分頃、大きな「Ω」型のオーロラが西から東へと移動していきました。物の本では、ブレイクアップのあと、大きくうねった「Ω」型のオーロラが伝播していく、というのを聞いていましたが、まさにその通りに進展していく姿に、ただただ見とれてしまったのでした。
この頃は雲が厚かったため、カメラから離れてオーロラ見やすい場所にいたため、この「Ω」型のオーロラは撮影することができませんでした。今度はこいつを納めてみたいものですね。ちなみにこの「Ω」型のオーロラ、はっきりわかるもので3つほど、西→東へと移動していきました。
その後は、雲が厚くなってしまいました。雲がかすかに緑がかった場所もあり、空の上では多少なりともオーロラが出ていそうだったのですが、明日に備え2時で観測を終了。教科書通りなら、パッチドオーロラが出ていたのでしょうか。残念ながら雲に阻まれました。
しかし、2年前に一度もオーロラが見られなかった怪鳥とリトルにとって、二晩目にしてとーっても満足した一夜となったのでした。