さてデザインですが、まずセンターに木星を置き、その脇にガリレオ衛星4つを配置します。木星面は怪鳥さんのスケッチを渡して、その通りに彫っていただきました。SEBやNEB、フェストゥーンまで克明に表現されています。なにより、このスケッチをとった7月20日の衝突痕まで正確に彫ってあります。この日は2つ目玉のような特徴的な衝突痕だったので、覚えている人も多いと思います。ガリレオ衛星は、当日の挙式時間(12時40分)に地球からみた位置を計算し並べてもらいました。
さらに実は、リングの縁にも仕掛があります。写真ではみにくいかもしれませんが、小さな刻みが不規則についています。この刻みは、木星面にできた衝突痕経度位置を表しているのです。(我ながらよくやるなぁ、と感心するやら呆れるやら)
なんだか自己満足の世界かもしれませんが、それでも二人の出逢いのきっかけであった天文をモチーフに、結婚した年のできごとを刻み込んだオリジナル指輪ができて、とても嬉しく思っています。
<1994.10.10 MtoT> <1994.10.10 TtoM>と内側に刻まれた大小の二つのリングを、いつまでも大切にしたいです。