●信州辰野のほたる祭のおはなし(96.6.20)

 実家の隣町である、長野県上伊那郡辰野町では、毎年6月の下旬に「ほたる祭」が行われます。今年は6月21日(金)〜30日(日)の10日間です。
 例年、ほたる祭の最初のころは飛ぶ数が少なく、おわりころになるとたくさん出てきて、とてもきれいです。今年はどうでしょうか 。新聞などの情報によると、春先の寒さがホタルにも影響を及ぼしたようで、幼虫がのぼる時期が遅かったようです。6月末か7月初めくらいが見頃かも知れませんね。

 私はこのほたる祭に、小さなころから毎年出かけており、近年だんだん増えてきたように思います。実はこのホタルは、近くの高校の生物部の生徒さんが代々守り増やしてきてくれたものなのです。最盛期には、松尾峡と呼ばれるたんぼのあちこちでホタルが飛び交い、とても幻想的な景色になります。
 もちろんあたりは真っ暗ですから、晴れていれば梅雨の合間のきれいな星空も楽しめます。ついでに、この松尾峡の近くを中央本線が通っており、ときおり走る電車のライトが、ちょっとした”銀河鉄道の夜”ムードを味わわせてくれます。
 私と同じ諏訪市に住んでいるさだまさしさんの唄にも、このほたる祭をモチーフにした曲があります。みなさんご存知の『風の篝火』という唄で、歌詞にも出てくるように、まさに”降りしきる雪のような螢、螢、螢・・・”となります。

 みなさんも、6月末から7月初めに信州に立ち寄る機会のある方は、夜までねばって辰野に足を伸ばすのもいいかもしれません。
 私も出かける予定ですから、後日その感想も紹介します。お楽しみに!



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