●五藤光学研究所のバーチャリウムのおはなし

 先日取材で行った五藤光学研究所さんに、今度はバーチャリウムという新しいシステムの試写を見せていただきに再度うかがいました。
 バーチャリウムは、世界初の三次元フルカラーCG投影システムです。こう書くと、きっとピンとこないかもしれませんが、映像を見ていると「大きな疑似体験ゲーム機」のようでした。それがときには星空や宇宙になり、ときにはスキーゲレンデになります。つまり、なんにでもなるのです。
 プラネタリウムの投影、及び付属周辺機器のみの装置ではありません。例えば博物館の散策や、ミクロの体内探索や、モデルハウスづくりなどもできるのです。いちばん大きな違いは、双方向制があることです。自分が行きたい方向へ操作して右のコースを選んだり、早く動いたりでき、まるでゲームのようです。  コンピューターのカラー動画を投影するわけですから、さまざまな画像が作れ、インターネット情報も取り込めます。

 最大六台のビデオプロジェクターを半球面スクリーンの元に置きます。プラネタリウムでの使われ方としては、今までの投影機+全天周投映機に「+バーチャリウム」となるでしょう。
 この日見せていただいた画は、惑星とたわむれるように宇宙遊泳するものと、ゲレンデをスノーボードで滑り降りるものでした。見入っていると、だんだん画にあわせて体を動かしてしまうほど臨場感があり、酔ってしまうくらいでした。

〔おまけ〕
 バーチャリウムの見学の最中に、スーパーヘリオスの試写も見せていただきました。今までよりもかなり暗い星まで投影されるスクリーンは、非常に明るく細かくて、天の川まで粒々に見えるのです。ちょっと目の悪い私には、見やすくて嬉しかった。
 でも、人間の目ってこれらの暗い星は見えないの? 「見え」なくても「感じる」んじゃないかなぁ、と怪鳥さんとも話題になりました。



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