●サマータイムについて(11.4.11)

 「節電」というキーワードにのって登場する「サマータイム」。今朝のコラムがいろいろなサイトのニュースコーナーに採用されて、突っ込みどころ満載だった(笑) あちこちのサイトへ行くたびにこの見出しが目に付いてしまい、無視するのが難しいくらいだったのでつい書いてしまう。

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まず、私たちの試算(2008年3月推計)では、業務用照明および冷房の需要が減少。一方、家庭では(まだ明るい時間帯に帰宅する人が増えるため)冷房用の需要がやや増加するものの、トータルとして電力需要を大幅に削減する結果となった。
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 えっと、夏場の電力ピーク時間は昼過ぎ(1〜3時)だよね。たった1時間ずらしたって変わらないじゃん。今回の懸念(電力需要ピーク時に足りなくて突然停電する。それによる生活や経済の混乱)を回避するには役に立たないのでは。
この夏に差し迫った(なんとしても避けなくてはいけない)問題は「トータル電力使用量」ではなく「夏場の停電」だよね?

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次に重要なのは、サマータイム制度の導入が省エネ行動を促す「アナウンスメント効果」が大きいということだ。
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 すでに、この問題を知らない日本国民はいないと思うんだけど。ましてや、当事者である東京電力圏内の人はもう充分認識してます。東電地区以外の人がどれだけ節電しても、今回の問題に限っては解決しないのです。

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夏場に電力需要がピークに達するのは、前述の通り午後2時から3時にかけての時間帯。一方、太陽電池は南中時刻の正午から1時までの間に最も発電効率が高まる。つまり、サマータイムで時計を1時間早めれば、太陽電池が最も発電する時間帯に、電力使用のピークを近づけることができる。

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 これが最大の??(笑) 時計を1時間前倒ししても、電力使用のピーク(暑さに耐えられずエアコンを強く使いたい時間)は「太陽が南中した後」なんですけど。つまり、「太陽電池が発電する時間」と「電力使用のピーク」はどうやってもあわないと思います。(私は太陽電池の詳細はしらない。ただ、彼の理屈に「?」ってこと)

 「サマータイムを導入するかしないか」と、「東電域での今夏の突然の停電を避ける対策」は、やっぱり別次元の話でしょう。
ましてや広範囲にわたって物理的・経済的・生活面・心理面で大混乱し、復旧のためにスクランブル状態の日本において、コンピューターで管理された全システムを1時間ずらすことに手間をさいてる場合じゃないと思うんだけど。

 無駄な電力を使わないのは当然として、私の個人的な好みはシエスタ(昼休みや昼寝)をみんなが好意的に認める意識(押しつけや統制じゃなくて)です(^^)
そして、継続的に電力を使用したい機械などは、夜間電力なんだろなぁ、やっぱり。



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