3日目 〜3月30日夜〜

※画像をクリックすると、大きい画像と写真の詳しい説明のページにリンクします。


<既に明るいオーロラが・・・>

 今夜も22時からバスで移動。もう乗ったときからオーロラは東の空に激しく出現していました。どんどん濃くなって、現地に着くと天頂から手に届きそうなくらい派手にカーテンが下がってきました。南に30度くらいまでみえ、いま自分がオーロラベルトのまっただ中にいることが実感できます。


※写真:目前に迫るカーテン構造

上空に広がるカーテン状のオーロラは、非常に大きく見え、しし座を取り巻いていました。

<美しいコロナ状のオーロラ>

 見ている間にどんどん激しくなります。22時30分ころには私たちを取り巻くようにオーロラが降り注ぎ、はっきとコロナ状(放射状)のオーロラであることがわかりました。昨日唯一見られなかったコロナ状だから、これでとうとうすべての希望が叶いました。上空の赤い色もよくわかりとても感動しました。
 23時から薄雲が広がりクリアーな部分が少なくなって、オーロラも薄くなってしまいました。
 しかし消えずに淡く残っていて、23時30分に再び濃くなってきました。1分もしないうちに大きく出現すると微妙な移動も始まり、今夜もついにブレークアップ! 残念ながら(おそらく)1分程度でおさまってしまいましたが、次々と湧き出し、姿もどんどん変わるとても神秘的な瞬間でした。


※写真:ブレイクアップするコロナ状のオーロラ

天頂に達し、コロナ状へと形を移した瞬間、小規模なブレイクアップ。非常に明るく輝き、そして赤い部分も目立つようになりました。ひだ状の構造もアッという間に複雑に変化していきました。
露出は通常の半分とかなり短いのですが、格段に明るく写りました。

<雲が広がり観測終了>

 このまま見ていたかったのですが、どんどん雲が広がり24時には観測ができなくなりました。しばらくたき火に当たりながら、焼きマシュマロを食べたりソーゼージを食べたりして、1時前に小屋へ入りみんなでオーロラ観測成功の乾杯をしました。


※写真:雲の上で渦巻くオーロラ

雲が出てきてしまいましたが、まだまだオーロラは複雑に形を変えてました。


※写真:薄雲の中のすじ状のオーロラ

その後は薄雲が全天を覆ってしまったのですが、時折きれいな明るい縦すじ構造のオーロラが見られました。

<さらにおまけ>

 ・・・こうして3日間のうち、特に2日間は激しいオーロラが観察できて、とっても満足したリトルと怪鳥は、ホテルに帰還後、すぐに日本へ向けての帰路につくことになります。
 しかしフォートマクマレイからエドモントンへと約450km移動するバスの中で、オーロラは再び姿を現します。朝5時の薄明の空に、大きなオーロラがカーテン状に下がっていました! こんなに空が明るくて、また既に約150qも南下したのに、まだオーロラが見えるなんてびっくり。最後まで私たちに素敵なショーを見せてくれました。


表紙へ戻る